2015年2月21日土曜日

失敗から学ぶユーザインターフェースの読書感想

失敗から学ぶユーザインターフェース (出版社紹介ページへ)

色々な本を読んでいるが,基本的に自分にとっては有益でも他人にとってはどうか分からない本は紹介しないようにしている.しかし,この本はUIに関わる人であれば必ず読むべきだと思ったので紹介しておく.

この本をざっと読んで思ったのが,よくもこれだけ可笑しなユーザーインターフェースを集めたものだ,ということだ.この本に載っているユーザーインターフェースを見れば,おそらく多くの人は,「誰だっ,このユーザーインターフェースを設計したのは!」と言いたくなるだろう.(某料理漫画の人物を思う浮かべて欲しい).

しかし,この本を読まず,色々なユーザーインターフェースを考慮せず,自分で良いと思うユーザーインターフェースを考えてデザイン優先でユーザーインターフェースを作ると,こういうことが起こるのでは,と思うのも確かだった.

自分が良いユーザーインターフェース,良くないユーザーインターフェースについての講義を受けたのは10年も前になるが,未だにそういったものが世の中にあふれていることを考えると,未だに多くのユーザーインターフェースデザイナーは見た目でユーザーインターフェースを考えていて,ユーザーがどう受け止めるか,アフォーダンスを考慮できていないのではないか,と考えてしまう.

10年前に受けた講義以降,ときおり遭遇したユーザーインターフェースについての善し悪しを考えるのだけれど,未だにどう見ても押すデザインなのに引く必要があったり,引くか押すかのデザインに見えるのにスライドするドア,なんてものがあったりする.

ちなみに,自分の知っているユーザーインターフェースデザイナーはそういった点も考慮した上でのデザインを考えているので,皆がそうだとは思えない.

とにかく,ユーザーインターフェースデザイナーもユーザーインターフェースプログラマーも,是非,この本は読んでみてもらいたい.(とりあえず会社では紹介しておこうと思う).

最後に一言を言うとすれば,タイトルのユーザは情報系では常識なものの,この本を読むであろうユーザーインターフェイスデザイナ的にはユーザーの方が良かったのでは,と言っておきたい.

(。ではなく.を使うのは情報系の日本語論文はそうするものだ,と教えられた癖である).

2015年2月10日火曜日

PopcornFXのUE4デモを見るまで

先日行われたVFX技術者交流会に参加し,PopcornFXというエフェクトツールの名前が出て,気になったのでUE4デモを落としてみました.

その際の手順が英語でちょっと分かりにくいので,手順を紹介します.

  1. PopcornFXのUE4用サイトにアクセスします.
  2. 手順に従い,登録サイトで登録を行います.
    • ログインはユーザーIDのことです.アルファベットにしておくのが良いでしょう.
    • パスワードは適当に.ある程度長めが良いでしょう.
    • 苗字と名前は日本語でOK.
    • メールアドレスは,この後の手順でメールを送るので,その際に使用するアドレスと同じにしておいた方が良いでしょう.
  3. 登録が出来ると,管理者の承認待ち,と表示された画面に移ります.
  4. PopcornFXのUE4用サイトの手順2に従い,メールを送ります.メールアドレスは,スパム対策として@ が at,. (ドット) が dot と太字で書かれています.ここでメールアドレスを書いてしまうと台無しになるので,サイトの方を見てアドレスを確認してください.
    • メールの内容は,自分の名前とPopcornFXへの興味を少々,とのことです.とりあえず,1行興味があるんです,ということを英語で書いて送ったらOKだったので,英語は苦手,という方もGoogle翻訳を使うなどしてみましょう.
  5. しばらく待っていると,承認メールが届きます.
  6. ダウンロードページにアクセスし,必要なファイルをダウンロードします.なお,理由は分かりませんが,私がダウンロードした際は非常にダウンロード速度が遅かったので,しばらく放置するくらいの覚悟でいてください.
PopcornFX_UE4_demoというファイルをダウンロードすると,中にUnreal Engine 4のプロジェクトファイルが入っているので,起動するとデモを確認できます.
なお,7zipというフォーマットの圧縮データを解凍できる解凍ツールが必要になります.